うつ病は気持ちの問題では無いのです

まちがったイメージが先行しているうつ病

うつという言葉が使われるようになってしばらくが過ぎましたが、日常的に使われる言葉の仲間入りをした一方で、うつ病に対する正しいを持っていない人がとても多いという現実があります。 うつという言葉を、単なる気分の落ち込みや不快感を表すのに使っている人は意外と多く、うつ病という病気に対する認識もその延長のようなものという人が多いようです。そのためうつ病の人に対して、やる気や根性がないから病気になった、気持ちのコントロールが出来ない未熟な人間という印象を持つ危険性があります。うつ病は脳の病気であり、気持ちの問題で簡単にコントロールすることの出来ないものであるということは、あまり知られていないようです。うつ病の治療には家族や職場など周囲の理解や協力が必要な場合が多いため、このように誤った認識を持たれていると治療に影響が出ることもあります。

うつ病の治療に必要なこと

うつ病はストレスなど精神的なものが引き金になることも多いのですが、脳の疾患なので気力や根性だけで治すことはできません。うつ病の治療に対して正しい知識を持つことは、患者だけでなくそれを支える周囲の人にも必要なことです。 うつ病の診断は、ほとんどの場合精神科で行われます。診断が下りた後治療に入りますが、基本的な治療は抗うつ剤を用いた薬物療法と、心身ともに休めるために十分な休息を取ることが必要になります。うつは脳の情報伝達物質の働きが悪くなることでおこるため、それを改善するための薬物療法が効果的です。このように、他の内科的な病気の治療と同じような治療が必要になるため、気持ちの問題だけでその症状を感知させることは出来ません。また、ストレスや過労などうつの原因となったものを除く必要があるので、場合によっては休職や退職などの措置を取ることもあり、家族や周囲の大きな理解が必要になります。